お洒落を楽しむ”ウィッグマン”の正体とは?

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赤や黄色のカラフルなフェイスペインティングをほどこし、まるで極楽鳥のように華やかな求愛のダンスを踊るフリ族。個性豊かなパプアニューギニアの民族の中でもひと際異彩を放つ存在です。そして注目すべきは、そのヘアスタイル。鳥の羽飾りやクスクスの皮、花木などを装飾しモッコリとふくらんだ頭部は実はカツラ。
別名”ウィッグマン”と呼ばれるフリ族の男にとって、カツラはとても重要な意味を持っています。17~18歳を迎える男子は親元を離れ、森の奥地のカツラ学校に入学するという驚きの習慣があり、なんと約1年8ヶ月もの歳月をかけてカツラを完成させるのです。学校ではカツラをつくるだけでなく、誇り高いフリ族の一員として一人前の大人になるために長老から狩りや農業など、自立して生きていく術を学びます。校則が厳しく、入学後は一切の性的行為は禁止。あたたかい食べ物の摂取も禁止で、外出の許可は、親のお葬式のときか他部族との戦闘時のみです。これらの長く厳しい時間を経て、成人として独立し、社会的な責任を負うことが許されるのです。いわば子どもから大人へなるための通過儀礼といえるでしょう。そして卒業時には、カツラを好きなカタチに整え、盛大に装飾で盛りつけます。こうして作られたかつらは、豚一頭もの値段に匹敵するお宝となるのです。
フリ族がこのような独自の伝統を守ってこられたのは、彼らの地が南ハイランド州の山岳地帯の村であるということが大きいでしょう。山の地形が厳しく、1960年頃まで西洋との接触がなかったといいます。フリ族が住むタリは、極楽鳥が舞う高地ニューギニアの景色を望む美しい土地です。訪れた際は、パプアニューギニアの伝統様式を取り入れたホテル、アンブロアロッジへ泊まってみてはいかがでしょうか。タリ盆地やタリ渓谷などフリ族が暮らす麗しい世界が一望できます。
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